向上するための「刺激」だけをコンセプトに開催させていただいております同世代経営者勉強会、【S70’s】
25回目の今回は、『付加価値とは何か』というテーマで、3人のスピーカーに縦、横、斜めの方向から企業にとっての永遠のテーマ”付加価値”についてお話しいただきました。
まず最初にお詫びしなければならないのは、あまりにも皆さんのお話が素晴らしすぎて、1回で3人にお話しいただくのはもったいな過ぎたということです。
3回に分けてお話しいただくべきでした。
キャラクタービジネスで圧倒的な成功を収められている
株式会社ポケモン執行役員の宇都宮崇人さん
一般的にアニメは華やかなようで、収益構造は実は簡単ではないというお話しからはじまり、ポケモンも最初はゲーム、そしてトレーディングカードが利益の源泉となっているという話が興味深かったです。
トレーディングカードは「紙に印刷したカード」というところに「付加価値」があるのですね。
世界で売るための翻訳に対する工夫、儲からないアニメコンテンツをどのように利用するか、ライセンスを発行することによりさらにブランドを高める場合と、逆に価値を消費し疲弊してしまう場合との見分け方など、他では聞くことができない素晴らしいお話しでした。
切削加工部品工場から、航空機分野、宇宙衛星分野に進出して業績を飛躍的に伸ばしている株式会社由紀精密代表取締役の大坪正人さん
自分たちの強みが商品品質であるというアンケート結果を基に、高品質を付加価値として売れる航空分野にアタックをかけられました。
航空分野は参入障壁が極めて高い反面、航空機を製造できるメーカーが世界に限られている上、一度航空機を作ると何十年もメンテナンスが必要なため、メーカーは部品工場をつぶすことができず、数十年スパンでの安定経営に寄与するということでした。
また、人工衛星を企画から関わるという発想も驚きですが、地球のために宇宙のゴミを清掃するというロマンあふれる考えに、皆さん感嘆しておられました。
そして、今をときめく3Dプリンター部門で目を見張る業績を上げる株式会社JMCの取締役CFOの上杉北斗さん
付加価値というと漠然とビッグワードになってしまっているけど、実は「具体的で」「面倒くさいから他ではやらない」「手間がかかる」「だけど誰にでも簡単にできること」だということを、【1ミリの大河】という言葉を使ってプレゼンいただきました。
365日稼働させるとか、1時間以内の見積もりをコミットすることで、相見積もりを取られなく仕組みなど、とても分かりやすく、どの会社にも参考になるお話しでした。
今回も40名を超える同世代経営者にお集まりいただき、会場は熱気むんむん(死語?)
大幅に時間をオーバーし、懇親会でも活発な質疑応答の応酬でした。
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岩田昌尚 (株式会社イワタツール 代表取締役社長)
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堀内寛人 (株式会社カナメ経営会計 代表取締役)
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山室拓也 (株式会社デンタルアクト 代表取締役社長)
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尾形達也 (セントラルホール横浜葬儀社 常務取締役)
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田村丈博 (株式会社アイ・ボヤージ 代表取締役)
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林智興 (林企業 代表)
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神谷憲一郎 (株式会社フルクラム 代表取締役)